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2014年2月13日 (木)

勝手に応援企画4

ルパン近藤が語るソチ五輪フィギュアスケート男子日本代表選手紹介

高橋大輔選手(27)
『世界でピカイチのパフォーマー』
小さな体で大きな怪我を乗り越え、男子シングル界のセンターを張り続けた鉄人

TK: 大輔君は、見どころではないですけど、「怪我の状態がどこまで回復しているか」っていうのが気になるところですね。
PP: 全日本選手権の時には、古傷(右前十字靭帯断裂)の上に骨挫傷を負っていましたね。
TK: ただ、大輔君の場合は、集中力もそうだしコンディションもそうだし、その「試合に合わせる力」でミラクルを起せる選手ですね!
PP: ソチでも起せますね!
TK: 僕は、怪我してたとしても期待してます。

TK: 大輔君の一番すごいところは、「演技(そのもの)」ですかね。一個一個の要素の加点を取って勝ちにいく、という時代の流れになってくると、「プログラムに一杯(技を)詰め込めばいい」みたいな、そういう風になりがちなんです。でも、大輔君というのは、踊りの中で「ふっ」と抜く部分は抜いたり、盛り上げる部分では細かいステップを踏んで「バァアッ」と盛り上げたり、その緩急の付け方がうまいですね。だから引き込まれる。パトリック(チャン選手)はスケーティングがうまいんですけど、パフォーマーとしては、大輔君が世界でピカイチだと思いますね。

PP: 是非スポーツファンの皆さんに知って頂きたいのは、高橋大輔選手が当時のワールドレコードを出された全盛期の頃に右前十字靭帯を断裂されて、復帰後、またその自己ベストを更新された、ということです!これはもう、他のスポーツファンの方はびっくりされると思うので、口を酸っぱくして何度でもお伝えしてるんですけど!
TK: (笑)あの怪我の後にバンクーバー五輪があって、僕はそこで「終わる(引退)のかな?」って思ってて。そこからこのソチまで続けて来られたのが、それだけでも僕はびっくり、というか。「4年頑張り続ける」というのはなかなか出来ることじゃないんで。他の選手もやってるのは確かなんですけど、年齢的なものも乗り越えて、「一度頂点に立ってからも頑張り続ける」っていうのは、他には出来ないことだと思います。
PP: 本当に、間近で高橋選手を拝見すると、竹とんぼのような体幹・ひとつひとつの筋繊維の質、四肢の可動域を広げる関節の締まり、その鍛錬具合に涙が出そうになりますッ。
TK: (笑)ほんっとに、体バッキバキですよね!

 

 

 

 

Takahashi, Nichol come together on Beatles free Famed choreographer describes program as 'poetic and profound'

タカハシとニコルがビートルズのフリープログラムで、「Come Together」 名振り付け師が語る「詩情があって懐深い」プログラム

Posted 12/20/13 by Akiko Tamura and Lynn Rutherford, special to icenetwork

2013年12月20日Iicenetworkへ田村明子氏、リン・ラザフォード氏による特別寄稿

Lori Nichol says Daisuke Takahashi has a "very unique balanced blend of athleticism, vulnerability and passionate soul." -Getty Images

ローリー・ニコルは高橋大輔のことを「アスリート精神と傷つきやすさと情熱的な魂を、とてもユニークなバランスで併せ持つ」と語る 

写真提供Getty Images

「大輔の演技というのは他から与えられた感情や動きを演じるのではなく、むしろその動き、深い感情は彼自身の内側からつき上がってくるもの。」―― ローリー・ニコル

2010年のエヴァン・ライサチェクのオリンピックの金メダルにも貢献した伝説的振付け師ニコル氏は、高橋大輔の今季新フリープログラム、ビートルズ・メドレーを手がけている。この二つの大いなる才能が直に会ってプログラムを作るという共同作業は今回が初めて。彼女に、このスケーターに振り付けた時のことと、このプルグラムに込めた思いとを語ってもらった。高橋はこの12/20-23の日程でさいたま市で行われる全日本選手権に出場予定。

Icenetwork: 今回、どういういきさつで高橋選手のプログラムを振り付けるに至ったのですか?昨シーズンに実現しかけて、そうならなかったことは知っていますが。

ニコル: 大輔に世界選手権のすぐ後に連絡をもらったの。今回はスケジュールも周辺状況もどちらにとっても問題なく話が進みました。

Icenetwork: 彼を振り付けてみて、この選手のどの部分がスケーターとして一番優れた資質でしょうか?

ニコル: 彼には「一番」素晴らしい資質が山ほどあるのよ、そのどれをたったひとつだけ選べというんでしょう。私たちはお互いをほとんど知らないのに、何か彼の心を理解できる気になれたの。――それはもちろん仔細な部分ではなく、そのエッセンス、その深さ、真摯さといったこと。とても興味深かったのは、彼が新しいスケーティングスキル、新しい動きを学ぼうという強い欲求があったこと。ビートルズの音楽の本質と、スケートに対して私が持っている哲学に対して、完全に心を開いてきた。そういっても、ちょっと可笑しいのは、彼は自分に対しても確かな自信なんて持ってないのが見えたし、私のことだって多分最初は信頼できるか迷った思う。そんな中で独創的な動きをしてみせる時も、手応えなんてなくて、なんだかな、と思ったんじゃない。私は私で、かなり神経質になってた。この貴重な魅惑的な魂が私にゆだねてくれたものの責任の重さにね。

Icenetwork: この選手と、他にあなたがこれまで手がけてきた一流選手たちとで違う点があるとすればどういうところでしょうか?

ニコル: 一流の人たちというのは、彼らをトップに押し上げた共通の特性というものがあります。私が一緒に仕事してきた一流の人たちは、自分自身に自信を持つということと、完璧主義者であることとの、あるとても微妙な細い境界線上にまたがっているので、結果として、自分がどれだけ素晴らしいかに対して、ある意味で歪んだ感覚を持っていた。才能にあふれた、大きな成果を出した素晴らしい人たちが自分がどんなに素晴らしいかをちっとも理解しようとしないのは、私にとっていつも悲しいことです。スケーターはそれぞれ独自の割合でアスリートでありアーティストである部分を持つものです。大輔はアスリート精神と傷つきやすさと情熱的な魂を、とてもユニークなバランスで併せ持っていて、それが彼を正直で人を惹き付けるスケーターにしているのです。大輔の演技というのは他から与えられた感情や動きを演じるのではなく、むしろその動き、深い感情は彼自身の内側からつき上がって溢れ出てくるもの。惜しみなく与える演技者でいて安っぽい劇的効果狙いの誘惑に屈しない。彼に対して私の楽しい妄想は、私が優れた画家だとしたら、すらりと流れるような黒豹が情熱的に頭を反り返らせている瞬間、その発散する磁力のあるエネルギーと、周り中がそのオーラに吸い寄せられるさま、彼を題材にこんな絵が描けたら面白いでしょうね。

Icenetwork: 彼のどんな部分を一番引き出そうとされましたか?特にこれというものは?

ニコル: 彼のスケーティングスキルを向上させたかった。そのことで彼の磁力のある官能的なエネルギーをもっと強調することができるし、その正直な解釈を演じる上でのゆとりを加えることができるように。

Icenetwork: あなたの芸術性の基調をなすものは、常にスケーティングそのものからくるということは知っていました。彼のスケーティングスキルをどう見ましたか?

ニコル: ちょっとしたエクササイズの型を教えてそして彼の膝、足、体重、力の使い方などをじっくり観察しました。その上で、スウェーデン式Sという、古い時代のフィギュア、私がとても若い時に習う好運にあずかったものを伝授しました。私がフィラデルフィア・スケーティング・クラブとヒューメイン・ソサエティーでトレーニングすることができて、スケートの歴史を理論と氷上での実際のデザインの両面から学べたのは、本当にラッキーなことでした。それ以来、この20年世界中でそれをスケーターやコーチに教えることを自分の使命としてきました。氷の上に描く小さな形の中に、スケーターがエッジに乗ったときの自分の体の位置、膝のリズム、フリーレッグ(訳注:接氷していない方の足)の動き、ブレードの動きをどのように理解しているか、をかなりの部分見て取ることができます。その上でそれにのっとったスケーティング技術と練習法を教えるのです。私の目論見は、新しいものを提示して、彼にもう一度、子供のようにスケートについて発見してもらって、好奇心とモチベーションに新しい力を吹き込みたいということでした。

Icenetwork: 新しいフリープログラムについて聞かせてください。この音楽を選んだ訳と、あなたのこのビートルズ・メドレーの背後にあるコンセプトは何でしょうか?

ニコル: 彼は私に、何か違ったこと、何か彼のファンに感謝を伝えるものがやりたい、と言ってきたのを覚えています。私が彼のタンゴは素晴らしいと感じていたこともあり、同時にタンゴ一色のプログラムにはしたくなかった。私にはこの、ふさわしいスケーターに出会うまで、と長年のあいだ温めてきた「Come Together」の曲があって、それはビートルズの曲のタンゴ調アレンジの曲でした。あとはそれにうまく合う曲、現行ルールに沿ったエレメンツがうまく入れられる曲、というのを探したのです。彼が「イエスタデイ」でプログラムを開始する、というのがすごく気に入っています。彼のエレメンツに向かう気持ちにふさわしいことと、同時に彼の過去の日々、そこから一歩ずつ歩んできた、いいこと、悪いことの両方に対して、頷いて肯定してあげることなのです。そして「Come Together」のステップシークエンスの楽しさ!このステップシークエンス部分は私自分ですごく誇らしいの。一個の芸術品になっていると思う。あんなふうにやれるのは大輔だけ。彼はここでは滑らかで情熱につき動かされた一個の獣みたい。そして、かれの魂の別の部分への扉を開けることが必要で、そのためのノックであるかのような音が一つ、響きます。ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンの「フレンズ・アンド・ラバーズ」でかれは観衆に向かってターンし、滑らかに滑ります。磁石に吸い寄せられるように私たちを引き込みながら。かれは友人や彼を愛してくれている人のために、そして友人や愛してくれる人たちがいるがゆえに、滑るのです。かれはその人たち全てを愛し、またその人たちすべてに感謝しています。けれどそこで曲が「イン・マイ・ライフ」に移ります。そこでスウェーデン式の「S」を描くところです。そしてそれに向かってジェスチャーをするところで、歌詞が歌っているのは「それよりも君のことをもっと愛しているんだ」・・・とても詩的でしょう。そして「長くくねった道」、全く、彼にはその通りだったでしょう!そして人生はまさに長く曲がりくねった旅路だから、それを楽しみ、それを称え祝うこと、与えられている人生はこのひとつきりなのだから。私が思うに、これは詩情があって懐深いプログラムになりました。大輔だけがこれを滑りこなすことができるというような。見る人が真にそのことを見て、汲み取ってくれるだけの十分な関心を寄せてくださることを願っています。

Icenetwork: オリンピックの年になって彼と、――あるいはその他のだれかとでも――初めて組んで仕事をする、ということの他の年以上のプレッシャーはありましたか?

ニコル: はい。よりきついプレッシャーを感じました。しかもこれってかなり控え目な言い方なんですよ。彼は神々しいばかりのスケーターで、他の大勢の素晴らしい振付け師と組んできていて、その彼がオリンピックのロングプログラムに私の手に自身を委ねてくれたんです。その責任をとても重く受け止めて、心配で不眠に陥ったのです。あの時は、自分の年齢と今までの経験、わたしが大きな挑戦を愛する性格であったことにせめても感謝しました! でも沢山の人から、かれは優しい人で、傲慢なところがない、と聞かされて、・・・それがわたしがこのプロジェクトを受けるのに大きな決め手となりました。私は、傲慢だったり横柄な態度の人とは、うまく仕事をしていけないからです。彼の手紙には、新しく学びたい、創造したい、という深い願いがこもっていました。

Icenetwork: ビデオで彼の演技を見るチャンスがあったなら、感想を聞かせてください。良かったですか?

ニコル: スケートアメリカからNHK杯までの進歩が、とても嬉しかったです。もちろん、細かなところでさらに磨きをかけるところはありますが、一番は彼の闘志とトレーニングでの明らかな努力の跡を見たことです。

Icenetwork: ソチ・オリンピックのあなたの予想は?

ニコル: 予想や特定の期待、というものはしません。特にオリンピックは!ひとりひとりが出来ることというのは、念入りな計画に沿った質のいい練習を日々重ねること、どんな小さなこともないがしろにせずに可能性を探り、燃え尽きることのない希望をもって素晴らしい演技を演じている自分を思い描くこと、そして試合にあっては自分のやってきた練習を信じ、ただ、やるだけ。結婚式によく似てます。その日それだけを考えていたら、それを用意する過程での楽しさ、喜び、満足感のほとんどを取り落としてしまうでしょう。

Icenetwork: かれがメダルに届く可能性は高いと思われますか?

ニコル: 彼を偉大にしているものをすべて出しきれる演技で二つのプログラムをあわせてきたら、私たちが好運にもそれを実際に目にできるその喜び、ちょっと想像してごらんなさい。全ての人にとって特別な日、フィギュアスケートの進歩にとって素晴らしい日となるでしょう。

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