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2012年6月23日 (土)

「15ヶ月の大勝負ー高橋大輔、銅メダルへの戦い」(3)

バンクーバー五輪、男子SP。氷の上に登場した高橋は、精悍さがましていた。

栄養士石川の指導が生き、体脂肪5%、体重はベストの60キロになっていた。

1万人の前で哀愁を帯びた「eye」のメロディーが流れた。彼は持ち味でもある8種類のステップを刻み、観客の応援に応えた。3つのジャンプも見事に決め、演技終盤のリンクの端から端までを使うストレートラインステップも巧みにこなした。

結果は自己ベストを更新する90.25点。3位につけた。

1位から3位までが90点を超えるハイレベルな争いだった。高橋はジャンプの合計点では1位のプルシェンコを下回ったが、芸術を表す5項目においては上回り、十分にメダルを獲得できる位置につけた。

SP後の記者会見では、「4回転ジャンプを回避する計画はないのか」という質問が出た。

高橋は、まっすぐな表情で言った。

「4回転は男子の醍醐味です。僕にとって必要なジャンプです。4回転をやらないでメダルが取れても後悔します」

フリーはイタリアの映画「道」をテーマにした演技だった。

パントマイムで観客を引き付けるよい出だしで4回転に挑んだが、大きく転倒。すぐに起き上がり、直後に3回転半―2回転トーループの連続ジャンプを決めた。そして道化師になりきり、観衆を味方に付けた。自慢のステップも冴えわたり、スタンドは唸った。

演技終了直後高橋は両拳を天に突き上げた。

芸術を表す5項目は84.50をマーク、全選手の中でトップだった。

総合点で1位ライサチェック、2位プルシェンコ、高橋の3位が確定した。

演技の冒頭で4回転ジャンプの転倒が、続く演技に少しも響かなかったことについて

「頭を切り替えて次に進めた。成功しても失敗しても、その影響がないように考えていた」

そして高橋はケガについて振り返った。

「スケートをやめてからの人生にもプラスになるような体験でした。よくここまでたどり着けたと思う」

五輪にフィギュアスケートが登場したのは1908年。日本の男子が参戦したのは1932年からだ。

2010年バンクーバー大会、日本男子が闘い続けて78年、日本の高橋大輔が欧米の壁をついに崩し、102年のフィギュア史を変えたのである。

(終)

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コメント

大怪我を克服しての日本男子初の五輪メダル。今でも涙があふれます。あの時はもうそれ以上の試練はない、順風満帆に高橋大輔の時代が来ると信じてました。でも、彼の膝はそう簡単ではなかったんですよね。ボルトを抜いて、少なくなった腱を補う筋肉をつけなくてはならなかった。それを、先延ばしにしても東京でのワールドをとりたかったのに・・・
そのシーズンにまた別の辛い試練が待っていようとは、どうして彼ばかりがこんなことにと、みんなが思いましたよね。また、震災という大きな大きな傷も日本は負った。
新しいシーズンがもうすぐ始まります。国別で彼がくれた素晴らしい思い出に感謝しながら、ワクワクしながら、どんなプロでもいい、彼が滑っているのを見守ることができるのだからと待っています。そういう気持ちを思い出させてくれる、タイムリーなとても良い記事をあげてくださって、naoさん、ありがとう!

naoさん
こんばんわ!
ざくっと内容載せていただきありがとうございました!
大輔さんの周りには本当に人生をも左右すると言っても過言ではない
人との出会いがありますね。。。原先生・吉田さん
もちろんチーム高橋の面々は言うに及ばずですが。
これ読んでると怪我するのが遅かれ早かれやって来たんだな~って
でもまず大輔さん自身がこの状況を理解し乗り越えようとする
勇気・努力そして自分の弱さを知っていて素直にそれを受け入れることが
できる素晴らしい心を持っている人なんだ~って
あ~もう本当にここまで良くがんばったな~って今更ながら思います
大輔さんがこれから出会っていくだろうたくさんの人たちはきっと
大輔さんにとって良い方向に導いてくれる人達なんだと思います
そう信じていたらそうなるんだろうな・・・
だからこの時期にまたニコライと出会ったことは良い方向に行くと
またまた改めて思うことにしました(笑)
naoさんありがとうございました!

naoさん、お疲れ様です!ありがとうございました。

ドラマだったらわざとらしすぎるだろう、というほど劇的な15ヶ月、先のみえないドラマを演じた本人はどれほど大変だったろうと思います。本人の四回転へのこだわりんがスポーツマンとして、男として、素敵過ぎる。でもここから、4回転が思うように跳べない苦しさがついこの間まで続いてきたんだと思うと、この11-12年シーズンの飛躍にさらにしみじみしたうれしさが募ります。

スケートをやめてからの人生にもプラスになるような体験、と語る大輔氏も嬉しい。実は以前は引退後のことを語ると切なくなるだけでしたが、(切なさはなくならないですけど)荒川静香さんとの対談のときに未来の夢を語ったときの表情があまりにも輝いていて、ソチだけに拘泥していないたたずまいに、かえってこの先二年間の歩みの確かさ、すばらしさを予感しました。

この記事を今この時期に読めてよかったです。心から感謝します!!!

pororimamaさん
いえ、こちらこそいつも素敵なコメントをありがとうございます。
彼が滑ってくれさえしたら、それだけでいいと思わせられます。
来季のプログラムはどんなものかとても楽しみです。
待つ時間さえ贅沢なことかもしれないですね。

kさん
いえ~ざっくりなのか、うまく要約出来ないので、最後の方はそのまま載せた感じ(涙)
へんに変えない方がいいですよね。

読みながら、このケガを乗り越えてくれてホントに良かったと
感謝したい気持ちになりました。

彼が必要とする時に、必要な人が表れるわけですからね。
今回のニコライのこともきっと必要だったのだろうと思います。

ただ記事を載せただけです。。。けれど、喜んで頂けて良かったです。

izayukamさん
そうね~頑張りましたよぉ(笑)

私も、彼の4回転へのこだわりはカッコいいなと思います。
スポーツにとっても高橋自身にとっても、それは前に進むということ。

スケートをやめてからの人生にもプラスになるような体験、、
ホントにケガは無駄じゃなかったですね。
izayukamさん、同感ですね~その先の話は切ないけれど。。。
ソチを目指す為にも神様から
与えられた試練だったのかもしれないと思ってしまいます。

自分の為のではあったのですが、喜んでいただけて良かったです。

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