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2011年11月24日 (木)

表現力

映画やお芝居を観てきて思うのだけど、私が好きなのは「せつなさ」という感情。

「せつない」。。。この心の奥底がピリッと痛む感覚が、この上もなく好きだ。

それは仰々しい悲劇では得られず、ましてや説教じみた話でもいけない。

喜劇の中にあったり、笑いの最後にじわっと押し寄せるそんなのがいいかなとも思う。

「せつなさ」は微妙な感覚。憂い、やるせなさ、心の機微だ。

ここの感覚を上手く表現出来る映画やお芝居はなかなか見つけるのが難しいけど、

思いがけずそんなものに会えると、すごく嬉しい。

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高橋大輔は、そのような心のひだで感じる、微妙な感情を表現できる稀有なスケーターではないのだろうか。

高橋大輔の表現力とは、そういうもの。

そして、見ている方の心をざわめかせ、魂を持って行かれるのだ。

うわべだけの表情だけでは、そんなことはできはしない。

彼の魂からの滑りは、その空間にドラマを作り上げる。

本人はそんなつもりはないのかもしれないけれど、私たちには見えるから。

まさに、彼の場合、リンクは劇場だ。

お芝居を一つ見るのと、高橋大輔を見るのをどちらをとると言われたら

高橋大輔を見たい。彼の演技には、心の底をつつかれて、頭の毛が逆立つような

ざわざわ感を味わうことが出来るから。

どこかの海外解説でも言っていたよね。「一日中でも彼を観ていられる」。  

私も!

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話は変わるけど、

振付師も世界観をもってプログラムを作っているし、点を取る為のエレメンツとつなぎ、

流れなど大変だし、振付師としては最高のものを作り上げるのだろう。

しかし、そのプログラムを生かすも殺すもスケーターの演技次第なわけで、

同じものを、もし違う人が滑っても同じにはならないだろう。

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(好きなんだもの)

高橋大輔というスケーターは、同じ振付のものが違うものになるのだ。

NHK杯前に、彼の中でSPの世界観が、曲の解釈が変わったに違いない。(何度も言う)

見比べても振付自体変わっていないのに、彼のイメージによってまったく別のものになっている。

振付をそのまま言われたように、マネするように踊るのではなく、自分なりの解釈を入れる。

それは、顔の表情、視線。ステップと共にある上半身の微妙な動きや些細な間のとり方、

そして、腕の動きと指先の角度。

高度なジャンプにしても、飛び方を変えていたり。。。

それって、凄いことでしょ。全ては彼のイメージ次第で、その作品の印象が変わるのです。

もちろん、今回のNHK杯は、身体のキレもよくジャンプも安定していたのも大きかった。

しかし、私は改めて確信しました。彼の素晴らしさを。そして彼が芸術家だということも。

FSもこれから、(みなさん言っているように)変化するでしょうね。

彼の場合、気分しだいってところもあるのだけど、、、

狂おしいくらい官能的なのがみたいな。

今季は、とても大好き過ぎて、楽しみ過ぎる。

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コメント

naoさん、こんばんは。
ちょっとごぶさたしておりました。実は突然思い立ってブログを始めてしまい、ちょっと忙しくなってなかなかコメントしにこれませんでしたが、いつも拝見しておりましたよ。
「せつなさ」という感覚、私も好きです。高橋選手の演技にひかれたのも、それを感じるからかもしれません。ノクターンやオペラ座、Luvletterや道・・・私が好きなプロは全部、せつなさを感じるものです、今季のプロはまた「せつなさ」とは違うかもしれませんが、どちらも素晴らしいですね。SPは人間ではない精霊のような雰囲気、逆にフリーは人間くさい男の色気を感じます。私はちょっと爽やか風味のNHK杯のフリーがとても新鮮で、妙に気に入ってます。これからまた変わるかもしれないけど、あまりコテコテになってほしくないなと思ってます。

naoさん、こんばんは。
NHK杯のSP、あれは本当に私がFOIで見たものと同じプログラムだったのかなと思います。同じだったのはフィニッシュで止まれなかったとこぐらい(笑)。まあ私が見た回は、ジャンプも決まらなかったし、そこはやはり大切なポイントですかね。
私はスケートカナダで既にじわじわ来ていたんです。でもNHK杯は別次元でしたね。

動画のコメント読むと、黒豹のようだとか、鬼神が舞い降りたとか、忍びのものみたいとか・・・あとK.eさんの暗闇からの使者もありましたね。いずれにしても人間ばなれした何かのイメージを皆抱くんですよね。彼はどんな解釈をしたのでしょう?案外特にはなくて、ここは絶対勝つという気迫が、何かを生み出したような気もします。

私はそこが競技の演技とEXやアイスショーの演技の違いかなって思うのです。気持ちの入り方の違い・・・時に入りすぎて空回りしてしまうこともあるけれど、スポーツの競技なんだけど一番の芸術品もその競技の時に出るんじゃないかって思います。
今季は更なる神演技を見られそうで、本当に楽しみです。

こんばんは。NHK杯のリピ、一向に止まりません。SPの研ぎ澄まされた気迫の演技、特に最後のスピンに入る前の一瞬ニヤッとするところが、たまらないんです。ステップの終盤、音楽とともに高まっていくところも感動です。
 このプロは競技として気迫をこめることと、演技表現としての感情の込め方がスムーズに重ねられるから、マンボよりやりやすいのではないでしょうか。マンボは競技なのに目いっぱい楽しそうに踊らなくちゃならなかったのが大変でしたよね。その点で、冒頭に入れるであろう4-3に向かいやすい集中をさせてくれる気がします。でも、すべてのエレメンツがきっちりはまってるので、ひとつミスしたから次で付け足すなんてことは難しそう。それでも、きれいに4-3が入ったパーフェクトなものが見られたら、一体どれほどのインパクトか、絶対に見たいですね!
 そしてFSも、4Fが見たい!そして、それを「どうってことないさ」みたいに鼻で笑っちゃうくらいの表情でかわすように踊ってくれたらどうでしょうか?
 NHK杯前は心配の方が大半だったのに、あっさりと裏切ってくれたのですから、ファイナルは期待100パーセントで待ってます!!

kama-shoさん
こんばんは。お久しぶりです。
そうなんですか…最近、来てくださらないのでどうしたかなと思っていました。
ともかくコメントありがとうございます。
今季の試合のプログラムは違うかもしれませんね。でも、心からゾクってするところがね
いつもあるんですよね。
爽やかなFSもいいのですが、私の好みからいうと、
官能的ゾクゾクのほうをお願いしたいのです。
kama-shoさんのブログにも、お邪魔したいですが。。。

erdbeereさん
こんばんは。お返事遅くてすいません。
いつもありがとうございます。
FOIでの彼、、、まったく違う人でした。
最後は同じでしたね~まったく面白い人ですね。滑っている時と終わったときの
あのギャップは、私はまだ慣れていません。

SPの世界観と曲の解釈、変わったと思いますよ。
しかし、このフュギュアスケートって言うのは、身体のキレもよくて、芸術を理解しなくてはならず(感性)大変ですよね。

>競技の演技とEXやアイスショーの演技の違いかなって思うのです。気持ちの入り方の違い・・・時に入りすぎて空回りしてしまうこともあるけれど、スポーツの競技なんだけど一番の芸術品もその競技の時に出るんじゃないかって思います。

なるほど~そうですよね。うん。

pororimamaさん
こんばんは。いつもありがとうございます。

>最後のスピンに入る前の一瞬ニヤッとするところが、たまらないんです。
まあ、素敵だわ~
彼って、ニタって笑いますよね!私もツボですよ。
しかし、、、
これは、pororimamaさんらしからぬ、ミーハー的コメント。
っていうか、このコメントはまたテンションが高いような感じですね(笑)

本当にあの演技に4回転が~と思うだけで、ああ~どうしましょうって感じです。
ホント、NHK杯前は誰もが心配してました。私も。
そう、裏切りますよね、いい意味で。ファイナルも期待しない方が裏切ってくれるかな(笑)

naoさん、こんばんは。ブログのURLを貼っておこうと思っていたのに、すっかり忘れていました。
フィギュアネタだけでなく趣味のこととか、旅行のこととかまったり書いてるブログです。
よろしければ、遊びにきてくださいね~

kama-shoさん
こんばんは。お返事遅くなりました。
読みましたよブログ、、、今度コメントいれますね。
デザインのセンスもいいですよ~色合いもいいし。
私も旅行好きですし、嬉しいです。
落ち着いたら、またコメントお願いします。(お互いに)

高橋大輔選手は本当に素晴らしいですね。
自分の中では史上最高と思っています。
こんなに素晴らしいスケーターが日本から出てくるなんで夢にも思いませんでした。
オリンピックチャンピオンの称号を得て欲しいと思います。
こんなに心から感動させられて何年も飽きない演技,飽きないスケーターは見たことありません。

芸術家さん
コメントありがとうございます。
この文章(私の)って、ちょっとおかしいですけれど。。。
そうなんです。そういうことです。
私の中でも、最高。バレエやダンスやお芝居よりも高橋の演技の方が感動できます。
彼しかいません。オリンピックチャンピオンに相応しいのは。
多分、彼のようなスケーターはもう現れないのではと思っています。

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