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2011年11月16日 (水)

高橋大輔【コラム】2

高橋大輔についてのコラムです。 いいコラムばかりなので載せておきたい。 ちょっと、遅かくなってしまったけど、自分の為に。

パトリック・チャンと戦う準備がようやく整ってきた高橋大輔。(コラム1)

 札幌の高橋大輔は、スケートカナダのときとは別人のようだった。

 わずか2週間前には、まだ新しいプログラムに対する戸惑いが見え隠れしながら滑っていたSPとフリー。そのどちらをもがっちりと滑り込んで仕上げ、ジャッジを前に「どうだ!」とばかりに演じて見せた。

 その高橋に、ジャッジは惜しみない得点を与えて応えた。

 SPでは90.43という自己ベストスコアを獲得。彼がSPで90点以上を出したのは、バンクーバー五輪以来のことである。

「あそこまで高い点が出るとは思わなかった」

 本人はそう謙遜するが、この日の高橋の演技は入神の出来と言ってもおかしくない、完成された芸術作品だった。4回転を跳ばなくても、あれだけの質の高いものを見せてくれれば結果はしっかりついてくるということを、身をもって証明してみせた。

 フリーのブルースは、実はもともと苦手意識があったのだという。

「ジャズは滑ってみたかったけれど、ブルースは避けてきた」と本人は苦笑する。

 だが札幌で見せた滑りは、カナダのときよりさらに音楽に乗り、動きの一つ一つがしっかりと自分のものになっていた。5コンポーネンツのうち、パフォーマンス、インタープリテーション、コリオグラフィー(振付)の3つで、シングルではめったに出ることのない9点台を得た。GPファイナルで当たるであろう、現世界チャンピオンのパトリック・チャンと戦っていくために、この5コンポーネンツの9点台はとても重要な武器になる。

さらに進化中。アイスダンスが高橋大輔に与えた大きな伸びしろ (コラム2)

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11月13日のNHK杯男子シングルのフリー演技。ブルースの曲にのった高橋大輔は、さらに増した粘りとキレ、力強さのある滑りを見せ優勝を決めた。

 演技構成点では5要素のうち音楽との調和と解釈などの3要素で9点台を獲得。冒頭の4回転フリップの転倒や終盤のジャンプでの回転不足を補っても余りある高得点を出したのだ。

 バンクーバー五輪プレシーズンだった08年11月に右膝の手術をして以来、身体に入ったままだったボルトを除去した今年、手術後のリハビリもあった高橋は、本格的な練習を始めたのが7月からと例年より2カ月遅れの始動だった。

 その頃彼は「今年は結果も出ないだろうし、崩れることもあると思う。(ソチ五輪まで)3年間で作り上げていければいいと考えている」と話していた。

 バンクーバー五輪後、気持ちが乗らないままに競技を続けた昨シーズン。5月の世界選手権を5位という不本意な結果で終えたことで闘志が復活した彼は、万全な体に戻して勝負しようと、ボルトを除去して次へのスタートを切ろうとしたのだ。

 まず着手したのは、ケガをして以来不安定になっていた4回転ジャンプの完成度を高めることだった。また、ソチ五輪へ向かうなら何にでも挑戦しようと、スケート靴のメーカーも替え、8月にはフランスへ2週間出かけてアイスダンスのコーチの下でスケーティングの見直しも図った。

長光歌子コーチは「シングルの場合は少し前傾して滑るが、アイスダンスは上体を真っ直ぐにして滑るので、それを演技に活かせるのか心配でした。でも本人が頑張ってそれをジャンプに活かしてくれたのは収穫。本人が滑りにストレスを感じないで、体力を使わずに滑れるようになったことが大きい」と成果を口にする。

 高橋自身も「スケーティングが良くなったことで、ジャンプもスピンも、すべてが良くなってきたのを感じている」と明るい表情で話していた。

 しかし、グランプリシリーズ初戦だった10月28日からのスケートカナダでは、その新たな試みが演技とは完全にマッチせずに3位。今回のNHK杯で優勝しなければGPファイナル出場が微妙になってしまった。

 そんな追い込まれた状況で迎えたNHK杯ではあったが、ショートプログラム(SP)で世界歴代3位の90.43点を出す好発進。本人は「4回転もやっていなくて100%の演技ではないのに高得点が出てビックリした」と言うが、冒頭の連続3回転ジャンプ、トリプルアクセル、3回転ルッツも余裕十分で完璧なジャンプ。スピンやステップも丁寧にこなす、非の打ち所のない演技だった。

「滑りを見直して以来、以前だったらジャンプの練習でも変な失敗があったが、今は自分が理解できる失敗ばかりになっている」という高橋は、会場入りしてからの公式練習では4回転トーループも4回転フリップも成功させて大きな手応えを得ていた。それをあえて封印したからこそ、十分な余裕を持ってSPをこなせたのだ。

「4回転をトーループにするかフリップにするか迷ったけど、試合前の6分間練習で初めて成功したからフリップをやってみました」というフリーでは、その4回転フリップこそ回転不足で転倒したが、それがその後に影響することはなかった。

 今季はいきなり結果を望むのではなく、「徐々に上がっていけばいい」という心の余裕もあるからだろう。結果は今季ベストの169・32点で、合計得点の259・75点はスケートカナダ優勝のパトリック・チャン(カナダ/11年世界選手権優勝)の得点を上回る今季GPシリーズ最高得点。

 それでも高橋は「各要素も表現もカナダに比べたら進歩していると感じたが、後半はスピードが落ちてジャンプも回転不足になったから、出来としてはまだまだ十分ではない」と反省していた。

 ここはあくまでもひとつのステップという意識もあるのだろう。「今回、国際大会で初めて4回転ルッツを認定されたブランドン・ムロズ(アメリカ)はすべての(種類の)ジャンプで4回転をやっているというから、それに負けずにいろいろ試していきたい」と、高橋はさらなる挑戦への意欲を語った。

 情熱的な滑りで表現者としての”完璧”を目指す高橋大輔。NHK杯はその最終地点へ向かっての進化を、明確に示す滑りだったといえる。

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コメント

NHK杯は高橋大輔の可能性を疑っていた人たちにはっきりと答えを出した大会になりましたね。
 もちろん、そんな人ばかりではなく、がんばれと応援してくれていた方たちもほっとしてくれたでしょう。「豊の部屋」の刈谷アナと豊先生も大ちゃんの優勝を喜んでいてくれた、それだけではなく、昨年のいろいろな辛かった事をきっと心配してくれていたのではと感じました。それが、あのこずくんへのビックリ質問、つっこみになったのではと思いました。会場では大うけでしたが、大ちゃんの優しく賢いフォローに大きな拍手でしたよ!
 今週はフランス大会にチャンが出場しますね。
高橋大輔の点数を超えてくるのか、それがまた高橋大輔の闘志をさらにかきたてるのか、目が離せません。
 どちらにせよ、進化した高橋大輔のステージが始まったのだと言えるでしょう。
 

pororimamaさん
お返事が、遅れてすみません。
「豊の部屋」は実に楽しそうでしたね。
なるほど、そうですね。そして、
高橋の賢いフォローは、素晴らしかったです。

>高橋大輔の点数を超えてくるのか、それがまた高橋大輔の闘志をさらにかきたてるのか
ホントですね。毎週、毎週、GPシリーズ期間中はいろいろ考えることがあって大変です。
進化した高橋、想像以上でした。

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